検索×AIの可能性〜AI辞書から見えてきたこれからのサイトとは~

インタビュー日 2025年2月4日

本インタビューの目的

本インタビューは、海外調査などで多くの実績を誇る未来トレンド研究機構が監修・実施しております。

海外進出や海外への事業展開などを検討されている皆様のお力になれればと思い、各企業様へ海外における最新トレンド(生成AI・ブロックチェーンなど)に対する考え方や実績など、ここにしかない情報をインタビュー形式でご紹介しております。

サイト内の検索窓で知りたいキーワードを検索しても該当した情報が見つからない、サイト運営者が設定する記事や商品の関連キーワードとユーザーが検索に使用するキーワードが一致せず、検索結果に反映されない。これらはサイト内における「検索結果0件」を発生させ、ユーザーへの信頼性を損ないサイトからの離脱率を高める傾向にある。

このような問題を回避するためにポイントとなるのは、ユーザーが入力したキーワードに対し、求めている検索結果を適切に提示出来るかどうかである。

この問題を解決するのが、株式会社ジーニーが提供する「AI辞書」だ。ジーニーが手がけるサイト内検索「GENIEE SEARCH」において活用出来、サイト内の商品情報や重要語句、ユーザーの検索履歴など複数の関連性から、AIが同義語辞書を自動生成する。AI辞書の開発チームにインタビューし、生成AIによる検索と業務効率化について話を聞いた。

GENIEE SEARCH

https://www.bsearchtech.com/

ECサイト・企業サイト向けの高度な検索エンジンです。Webサイト上に散乱する情報を整理し、使いやすくすることにより、Webサイトの売上UPや顧客体験の改善をサポートします。検索されたキーワードはシステム内で集計・分析し、検索結果の改善に活用できる他、ユーザーのニーズが把握できるため、コンテンツ改善や商品開発に繋がります。

AI辞書

「AI辞書」は、サイト内検索時のキーワードに対し、サイト内の商品情報や重要語句、ユーザーの検索履歴など複数の関連性から、AIが同義語辞書を自動生成する機能。AIが生成したキーワードにより表記の揺れを吸収し、サイト内で使用されているキーワードとは異なる呼称や略称で検索しても、適切な検索結果が表示されます。

AI辞書の特長

AI辞書はジーニーが手がける「GENIEE SEARCH」で利用出来、検索結果0件を回避することが可能だ。辞書の生成はAI側で行い、どの語句に対して辞書を作成すべきかの候補はGENIEE SEARCH側が自動的に生成する。

GENIEE SEARCHには重要な語句にスコアを付ける能力があり、そのスコアに基づいて候補語を抽出する。これにより、顧客のサイトごとにカスタマイズされた辞書を作成することが可能となる。

「サイトを運用する事業者の悩みとして、提示できる情報がある一方でサイト内検索では0件になってしまう。この状態をいかに防ぐかという点が重要となります。弊社が手掛ける「GENIEE SEARCH」は、サイトの利便性を向上する機能を多数取り揃えていました。AI辞書が新たに付与されることで、「検索結果0件」を防ぎWebサイトの快適なユーザー体験の実現をサポートします」

AI辞書の導入によって、どのような効果が期待出来るのだろうか。

「サービスを開始する前に手がけた検証では、検索結果0件を約33%削減出来たという結果を得られました」

さらにAI辞書は検索結果0件を防ぐだけでなく、運用負担を大幅に削減出来るという。

「従来は検索結果0件を防ぐために、Webサイト運用者がキーワードの登録や修正を都度行う必要がありました。AI辞書を活用いただくと、異なる呼称、略称、商品情報等を予測してユーザーの検索ワードを設定します。検索件数を向上させるためのキーワードを設定する業務を追加で行う必要がなく、快適な環境を提供することが可能です」

AI辞書は、業界で使われる特有の専門用語や略語にも対応する予定だ。検索した用語が一般的なものでない場合でも、AI辞書のおかげで快適なサイト内体験の提供が可能となりそうだ。

多言語対応のツールに

現在国内向けのツールとしてサービスを展開しているが、将来的に多言語対応を標準機能として、グローバルな展開を検討しているとのこと。

「ECサイトを運営している方の中には、グローバルに商品を手掛けている事業者さんもいます。例えば「ボールペン」を海外で販売したい場合、penだけではキーワード設定が不足しているケースがあります。AI辞書を活用して、その地域に最適な「ボールペン」の表記ができれば、ユーザーが「pen」と検索しても、適切な商品の提示が可能になると考えています」

専門用語、多言語の対応だけでなく、利用者に合わせた検索意図の予測も今後実装していく予定だ。

「今の検索システムでは4文字や5文字だけ入力された場合、どのキーワードを検索しているのか、検索意図を正しく把握出来ない問題があります。このような表記の問題を回避するために、少ない文字数でも、ユーザーの検索意図を正しく予測出来るようなツールを目指しています」

AI辞書を実装した「GENIEE SEARCH」が、今後サイトを訪れたユーザーの気持ちを理解するツールとなれば、検索結果0件を回避出来るだけでなく、より快適なWebサイトの提示が出来るかもしれない。

ジーニー

https://geniee.co.jp/

「誰もがマーケティングで成功できる世界を創る」、「日本発の世界的なテクノロジー企業となり、日本とアジアに貢献する」という2つのPurpose(企業の存在意義)のもと、企業の収益拡大・生産性向上など様々な課題解決につながるソリューションを開発・提供するマーケティングテクノロジーカンパニーです。

(記者 山口 晃平)

本インタビューの監修者

未来トレンド研究機構 
村岡 征晃

1999年の創業以来、約25年間、IT最先端などのメガトレンド、市場黎明期分野に集中した自主調査、幅広い業種・業界に対応した市場調査・競合調査に携わってきた、事業発展のためのマーケティング戦略における調査・リサーチのプロ。

ネットリサーチだけなく、フィールドリサーチによる現場のリアルな声を調査することに長け、より有用的な調査結果のご提供、その後の戦略立案やアポイント獲得までのサポートが可能。

そんな我々が、少しでもマーケティング戦略や販売戦略、新規事業戦略にお悩みの皆さんのお力になれればと思い、市場調査やマーケティングに関しての基礎知識や考え方などを紹介しております。

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