これからの生成AIバーチャルヒューマンの将来性とは

2024年12月16日

インタビュー日 2024年10月21日

本インタビューの目的

本インタビューは、海外調査などで多くの実績を誇る未来トレンド研究機構が監修・実施しております。

海外進出や海外への事業展開などを検討されている皆様のお力になれればと思い、各企業様へ海外における最新トレンド(生成AI・ブロックチェーンなど)に対する考え方や実績など、ここにしかない情報をインタビュー形式でご紹介しております。

これまで事業者の広告塔はタレントやアニメキャラクターが行ってきた。事業者にとってプラスに働くこともあるが、不祥事や著作権問題等のトラブルが発生すると、広告として利用が難しくなる場合もある。このような中、生成AIを活用したバーチャルヒューマンをご存知だろうか。

バーチャルヒューマンとは、3DCGモデルと生成AIを組み合わせ、人間のように振る舞う仮想キャラクターだ。Awwのバーチャルヒューマンの元には3DCGデータが存在し、それから生成AIを使用するため、著作権侵害にあたることはない。
バーチャルヒューマンの中で注目されるimma(イマ)は、様々な企業の広告塔となるだけでなく、100万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーだ。今回はimmaを手がける日本初のバーチャルヒューマンカンパニーAwwに話を伺った。

バーチャルヒューマンimma

バーチャルヒューマンimmaピンクのボブスタイルが特徴的なアジア初のバーチャルヒューマン。

2018年のデビュー以来、そのリアルとバーチャルの境界線を超えた唯一無二の存在が世界中を騒然とさせ、これまでに世界60カ国、8000以上のメディアにて話題になった。現在instagramのフォロワーは約40万人、TikTokでは45万人を超え、アジアを代表するバーチャルヒューマンに成長。2020年には、Forbes(PL)が発行する「Forbes Women」にて「Women of the Year2020」に選出され、2021年には「東京2020パラリンピック」の閉会式にも登場した。

バーチャルヒューマンの活用事例

バーチャルヒューマンは様々な事業者からの需要があると守屋氏は説明する。

「受付システム、試着、アナウンサーなど対話型AIとしてバーチャルヒューマンが活用される機会が増えています。最近では、当社が手がけるimmaのように、事業者の広告塔として活用出来ないのか、という打診を受ける機会も増えてきました。来年以降は今以上に伸びしろのある事業だと思います」

現時点では1人のバーチャルヒューマンを作るために、専門技術とコストが必要となるため参入障壁も高い。安価な技術で制作することも可能だが、やはり人間の声や表情等には劣る。それでも2025年、2026年はこの状況も改善されるとのこと。

「数年でAIは人間と同じくらい自然に話せるようになることが予想されるため、さらにバーチャルヒューマンはリアルになると思います。今後も技術が洗練され、低コストでバーチャルヒューマンの導入を簡単に出来るようになるでしょう。」

タレントが不祥事を起こせば、CMをその都度取り下げなければならないといったリスクがあるが、バーチャルヒューマンはそのような間違いが起こることはない。今後も活躍が期待されるものと言えるだろう。

バーチャルヒューマンの成長戦略

今後は様々なシーンで活用が期待されているバーチャルヒューマンは、コンテンツ力がこれからは鍵を握るとのこと。

「バーチャルヒューマンを誰もが簡単に作れる時代はそこまで訪れています。しかし、作ればすぐにユーザーから支持されるということではありません。ストーリーテイリングをしっかり練らないと、機械のような存在となってしまう可能性があります。バーチャルヒューマンだからこそ、ストーリーテイリングをしっかりしたバーチャルヒューマンが生き残ると思います」

バーチャルヒューマンを1人の人間として向き合うことがブランディング戦略を成功するために必要となりそうだ。

Awwの強み

Awwはバーチャルヒューマンの制度設計技術やその設計だけではなく、コンテンツ戦略も得意としている。バーチャルヒューマンを設計しても、効果的にコンテンツを制作していなければ注目されないだろう。

「日本は広告代理店が事業者のプロモーション活動を行ってきましたが、これからは事業者自身でコンテンツを生み出していくことも重要ではないかと思います」

TikTokを活用して事業者の情報を発信するケースは多く見られ、バーチャルヒューマンでも同じように活用しなければならない。

「ユーザーはSNSでショート動画を視聴することに慣れています。今後はどのような価値を提供出来るかも重要になると思います」

海外戦略は

immaは既に海外でも注目されている存在であるが、海外では日本と異なり違う評価を受けているとのこと。

「TEDに出演した際に、AIについて日本とは異なるネガティブな意見が見られました。その根幹にはこれまで見てきたコンテンツに違いがあると考えています。日本では鉄腕アトムやドラえもんのような、AIやロボットと人間との親和性が高い存在として表現される一方で、海外ではターミネーターやAIロボットのようにAIやロボットのような存在が人間の命を脅かすという存在として表現しています。この長い年月をかけて、AIやロボットについて表現してきたものの差が、immaに対してネガティブな形で捉えたのではないかと考えています」

海外ではネガティブに受け止めるユーザーが一定数いたとしても、Awwはネガティブに考えない。

「Awwがユーザーからマイナスな存在として見られたからこそ、新たな物語が始まったとも考えています」

ポジティブに考えられるのも、人間のようにimmaと向き合っている証拠と言えよう。immaが今後どのようなストーリーで海外に浸透していくか、観測していくと面白い結果が期待出来そうだ。

まとめ

バーチャルヒューマンを広告塔にする事業者は、今後も増加することが予想される。実際にAwwだけでなく、バーチャルヒューマンのタレント事務所やサービスを展開している事業者が増えている。今後は事業者がバーチャルヒューマンを人のように扱えるかどうかがビジネスの成功の鍵を握りそうだ。

株式会社Aww

バーチャルヒューマンimma最先端のバーチャル技術を駆使する日本発のバーチャルヒューマンAIカンパニー。現在、imma、plusticboy、Riaといった複数のバーチャルヒューマンをプロデュースしている。現在は、バーチャルヒューマンのプロデュースだけではなく、バーチャルヒューマンに関する基礎技術の研究開発、メタバース領域やバーチャルファッションなどに関連するビジネス展開やパートナーシップも積極的に⾏っている。

さらに、AI研究を加速させており、サンフランシスコのグローバルパートナーと共に、バーチャルヒューマンとAIの融合を実施。これによりコンテンツ制作の自動化を図り、より多くのコンテンツ提供を実現している。

(記者 山口 晃平)

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㈱未来トレンド研究機構では、調査会社(累計25年のキャリア・実績)としての豊富な経験を活かして、今後も海外調査、海外業務<21種類>(*)に関する受託業務を本格的に展開していく。
クライアント企業のお悩みや課題、不安を一つ一つ解消し、海外調査や海外業務<21種類>(*)事業の可能性を広げていく方針である。
引き続き、海外調査、海外業務<21種類>(*)それぞれで300件/年の受注を目指していく方針である。

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