2003年「無線ICタグ（RFID）」有望アプリケーション探索総調査

【調査目的と背景】

2003年夏以降、IT業界を中心に幅広い分野で「第二のIT革命」とも呼ばれている「無線ICタグ（RFID）」に対する関心度が急激に高まっている。
　アパレルや書籍、航空手荷物、食品など既に企業の枠を超えて幅広い業界において実証実験が進められている。このような民間の動きと併せて実証実験の予算を助成するなど政府の後押しもあることから官民が協力して推進する体制が整いつつある。
　国内の動き以上に海外でも米国や英国の小売大手に代表されるような「無線ICタグ」のビジネス・アプリケーションに対する期待値は高まっている。
　このような動きの背景には、「無線ICタグ」や技術革新による読取装置などの低価格化や精度向上等がある。
　一部期待が先行しすぎている印象もあるもののここ数年のうちに利用分野の裾野が着実に広がり、将来巨大な市場を形成していくポテンシャルを「無線ICタグ」は持っている。（総務省の試算によれば「無線ICタグ」の経済波及効果は2010年に9兆円～31兆円と試算されている）。
　「モノ」や「人」に機械が認識できるＩＤ（識別子）を付けることが我々の社会や暮らしにどのような変化をもたらすことになるのか？我々はまだ十分理解していない。
　「プライバシー」侵害（監視）といった人権問題等ネガティブな面も業界ではしきりに謳われているものの我々の社会や暮らしを大きく変える力を持つ「無線ICタグ」には大きな可能性が秘められていることも事実である。
　「無線ICタグ」を活用することで「人」のトラッキング、「モノ」のトラッキング等ビジネス領域を拡げられることから新たなビジネスモデルの創造・開発に関心が高まっている。
　本レポートでは、「無線ICタグ」の有望ビジネス・アプリケーション探索に重点を置いて多面的に調査・分析を行った。
　

【調査対象】

1）「無線ICタグ」に着眼している200社／218部門。
2）「無線ICタグ」関連コンソーシアム参加企業263社。

【調査方法】

弊社専門調査員による直接面接取材をベースに一部電話によるフォロー取材、並びに弊社内データベースの活用により調査・分析を行った。

【調査期間】

2003年8月1日～2003年9月30日

【ISBNコード】

ISBN4-901872-07-9 C2034

【企画・調査・分析・レポーティング】

（資）先端ビジネス研究所

【ビジネスイラスト作成】

後藤　英雄

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