2025年02月25日
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1調査概要、背景・企画趣旨、調査目的
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2調査対象企業
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3報告書想定目次
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4調査方法・調査期間
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5募集要項概要
※大手企業とは従業員規模1000人以上を指しています。
1.マルチクライアント調査企画 背景・企画趣旨、調査目的
- 量子コンピューティングは、量子ビット(qubits)を利用して古典的なコンピュータでは達成不可能な速度で演算を実行する、計算能力の画期的な変化を表している。
- 複雑な問題を解決する能力によって定義され、その範囲は生成AI 金融資産、暗号資産、材料科学、物流における最適化問題など多様な分野に及び、カーボンニュートラルなど急激に変化する社会経済の環境に対して量子技術の役割が増大するだろう。
- 企業向け量子コンピューティングは、大規模ビジネスが直面する高度な計算課題に対処するための量子コンピューティング技術の応用を指す。
- 世界の量子コンピューティング市場規模は2030年までに42億ドル以上に達し、2028年にはCAGR30%以上で35億ドル以上に成長すると言われている。本格的な市場導入は2030年頃と予想されている。
- 量子コンピューティングはサイバー犯罪事件の増加、インターネットへのアクセスの拡大といった要因から、新興企業への投資、暗号セキュリティ対策、効率的なデータ処理と分析、生成AIとの連携した技術革新などの需要の高まりが予想できる。
- 量子コンピューティングは、様々な業界に革命を起こす可能性を秘めた新興分野であり、2023年より急加速した生成AI市場のような高度な発展が期待されている。
- 量子コンピューティング市場は、計算能力向上への関心の高まりと量子技術インフラのブレークスルーの影響を受けている。
- 各企業が量子テクノロジーによる業務革新の可能性を認識し始めると、量子コンピュータの採用率は高まるものと思われる。
- 量子分野の技術革新の背景には、生成AI技術の進化等の技術革新も寄与している。
- 量子コンピューティングのスキルを身につけることを目的とした教育イニシアティブも、量子コンピューティング技術を活用できる新しい世代の専門家を育成することで、市場の成長に貢献するだろう。
- 量子コンピューティング市場は、技術の進歩、戦略的投資、様々な分野における量子コンピューティングの変革の可能性に対する認識の高まりによって、著しい拡大が見込まれている。
- 一方、日本は社会実装の難しさという観点から他国の情勢を見て判断している状況である。
- 日本で量子コンピューティングやプラットフォームへの移行を進めている事業者は少数で主要プレーヤーによって支配されている。
- 量子コンピュータ関連のベンチャー企業は大学発が多く、新規参入の障壁が高い。その理由として、情報のブラックボックス化が問題とされている。
- 量子コンピュータのハード開発を掲げる企業は僅かであるため、動向を確認する必要がある。
- 今後数年間で、こうした革新的なソリューションを取り入れることで、様々な業界に変革をもたらす可能性がある。
- その中で研究機関が現在どのような試みを行っているのか、今後の市場動向を分析する上で重要となってくる。
このような理由・背景から、今回、2025年「量子コンピュータ」法人企業ユーザーにおける利活用意向総調査(大手企業編)※大手企業とは従業員規模1000人以上と定めた をマルチクライアント調査方式で企画するに至った。
㈱未来トレンド研究機構では、今後「量子コンピュータ」を積極的に導入するであろう国内(重点)ターゲット・ユーザーに対して、
(1)Webパネルアンケート調査
(2)集計・分析・総括作成を行う。
■本調査報告書が「量子コンピュータ」関連ビジネスに着眼する全ての皆様のマーケティング活動に貢献できることを心から切に望むものである。
2.調査対象企業
量子コンピュータユーザー<潜在ユーザー>(マルチクライアント調査 Webパネルアンケート調査 対象候補)〈国内〉
1)本プロジェクトでは、以下の量子コンピュータユーザー<潜在ユーザー>から多面的に情報収集を行う。
2)具体的には、当該国内(重点)ターゲット・ユーザー(※)に対して、
※代表セグメント例(以下の中から1セグメントのみ選定できる。なお、以下のセグメント候補の中にターゲット先が存在しない場合には、別途Webパネルアンケート調査対象者 属性を設定できるものとする。)
量子コンピュータユーザー<潜在ユーザー>
(1)IT・通信
- 量子ネットワーキングは、政府や防衛分野における機密情報や国家安全保障の安全な通信のために行われている。量子ネットワーキングは、事実上、通信チャネルを盗聴されないようにすることができる。
- 量子通信市場は、従来の通信方法とは比較にならないレベルのセキュリティを提供し、金融、防衛、政府機関など、機密性の高い情報交換を必要とする業界にとって特に魅力的なものとなっている。いくつかの促進要因により、今後数年間で急速に成長すると予想されている。
(2)金融
- データ・セキュリティに対する懸念の高まりと、従来のデータ暗号化手法に対する脅威があり、銀行・金融、政府、防衛の各分野で量子ネットワーキングソリューションの採用が増加
- 量子暗号を活用した安全な通信チャネルに対するニーズの高まりがある
(3)医療(創薬)
- 量子コンピューティング技術は、暗号解読、最適化、創薬、複雑なシミュレーションなど、高い計算能力を必要とする分野で不可欠。
- 量子コンピューティングが個別化医療やゲノム解読に革命をもたらすヘルスケアや、ユニークな特性を持つ新素材の発見につながる材料科学のような分野では、ビジネスチャンスが溢れている。
(4)製造業
- AIと量子テクノロジーの組み合わせは、より正確な予測、最適化、リアルタイムの意思決定能力を可能にすることで、金融、ヘルスケア、物流、製造などの業界を変革しようとしている。
(5)輸送・ロジスティクス
- 量子コンピューティング・ソリューションを導入することで、業務の合理化、モデリングの精度向上、革新的な製品の開発など、大きな利益を得られる
(6)AI
- 高い計算能力が要求される最適化やデータ処理タスクにおいて、早い段階から量子技術を採用したAIソリューションがすでに検討されている。
- スピード、精度、効率に対するニーズの高まりが、変革的ソリューションとしての量子AIの探求を企業に促している。
上記いずれのターゲットも、量子コンピュータの導入決定権等に関わる部門あるいは経営層などの管理者に向けてWebパネルアンケート調査を実施するものとする。
<共通項目(Webパネルアンケート調査項目)>
◆実施調査項目 利用者項目の価値
※下記項目を、業種・業界別、従業員規模別・売上規模別に調査を実施予定
◆利用調査
- 1)量子コンピュータへの関心度(市場への期待、利用予定の有無)
- 2)開発の検討
- 3)開発障壁となっているもの
- 4)競合相手の動向調査実施の有無
- 5)利用想定している分野の概要
- 6)量子コンピュータによって解決したい課題
- 7)利用用途
- 8)利用・導入決定ポイント
- 9)重視するポイント(コスト、操作性、精度)
- 10)今後の利用意向
◆リスク調査
- 1)量子コンピュータの業務利用時の検討項目と重要度
- 2)量子コンピュータにおける管理コストの負担
- 3)量子コンピュータに関する組織の対応手順や体制
- 4)量子コンピュータに関する脅威
- 5)量子コンピュータ社会実装に向けての課題
◆投資調査
- 1)量子コンピュータに対する投資情勢・投資動向
- 2)量子コンピュータの投資の収益率
- 3)投資事例
などを中心に多面的且つ多層的に調査を行うものとする。
3.報告書 想定目次
A.総括(結論)・サマリー(要約)
B.クロス集計&分析 編
・業種・業界別×調査項目別クロス
・従業員規模別×調査項目別クロス
・売上規模別×調査項目別クロス
C.単純集計&分析 編
・調査項目別クロス
4.調査方法・調査期間
1)調査方法
(1)Webパネルアンケート調査
(2)集計・分析・総括作成
2)調査期間(予定)
・2025年3月~2025年5月31日
5.募集要項概要
★調査参加費用 (1社あたり) |
1,000,000円(消費税別) ※上記ユーザー2000サンプル回収のケース(ご要望・リクエストに応じてユーザー企業属性を選出可能) |
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募集社数 | 10社 |
参加企業募集期間 | 2025年3月~2025年5月31日 |
報告書体裁予定 | A4版 100ページ程度 |
報告予定日 | 2025年5月31日 |
『お問い合わせ・お申し込み』は info@miraitrend.com より ご連絡くださいませ。
注1)調査企画名、参加募集期限は変更する場合がございます。
注2)調査報告書納品予定は募集状況、調査状況その他により遅れる場合がございます。